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悩み解決2026/9/20

犬が夜に寝ない・夜中ウロウロする原因と対策|年齢別の落ち着かせ方を獣医師監修情報で解説

犬が夜に寝ない・夜中にウロウロして困っていませんか。運動不足・不安・空腹・加齢など原因は多岐にわたります。子犬〜シニアまで年齢別の落ち着かせ方と、受診すべき危険なサインを、飼い主目線でわかりやすく解説します。

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犬が夜に寝ない・夜中ウロウロする原因と対策|年齢別の落ち着かせ方を獣医師監修情報で解説

「夜中になると急にソワソワし始めて、部屋の中をウロウロ」「ケージでクンクン鳴いてなかなか寝てくれない」——愛犬の夜の落ち着きのなさに、こちらまで眠れず参ってしまう。そんな悩みを抱えている飼い主さんは、じつはとても多いものです。

犬が夜に寝ないのには、必ず理由があります。そして原因の多くは、飼い主さんが日中の過ごし方や寝る前の環境を少し工夫することで、改善が期待できるものです。この記事では、犬が夜に落ち着かなくなる主な原因を整理したうえで、子犬・成犬・シニア犬それぞれに合った落ち着かせ方と、「これは病院へ」という見逃したくないサインまでをまとめて解説します。

まず知っておきたい:犬の睡眠は人間とは違う

対策の前に、犬の睡眠の特徴を知っておくと対応がぐっとラクになります。

犬を含む多くの哺乳類は、「多相性睡眠(たそうせいすいみん)」といって、1日に何度も細切れに眠る性質を持っています。これは、犬が野生で暮らしていた頃、浅い眠りを何度も繰り返すことで外敵の気配をいち早く察知していた名残だと考えられています。つまり、犬はもともと「一晩ぐっすり通し」で眠る動物ではないのです。

犬の1日の睡眠時間は成犬でおよそ12〜15時間、子犬やシニア犬ではさらに長く18時間前後になることもあります。日中によく寝ている分、夜に目を覚ましやすいのはある意味自然なこと。ですから「夜に1〜2回起きる」程度は、過度に心配しすぎなくても大丈夫なケースが多いのです。

問題になるのは、毎晩のように長時間ウロウロして眠れない、鳴き続ける、明らかに以前と様子が変わったというケース。ここには、体力の余りや不安、あるいは体調のサインが隠れていることがあります。

犬が夜に寝ない・ウロウロする主な原因

夜の落ち着きのなさには、次のような原因が考えられます。まずは愛犬に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。

1. 運動不足でエネルギーが余っている

もっとも多いのがこれです。散歩が朝だけ、日中は留守番でほとんど動いていない、という生活だと、余ったエネルギーを夜に持て余してしまいます。とくに運動欲求の高い犬種(柴犬、ボーダー・コリー、ジャック・ラッセル・テリアなど)や若い犬では、日中の運動量が足りないと夜のソワソワにつながりやすくなります。

2. 不安・ストレス

新しい家に来たばかり、引っ越しや模様替えで環境が変わった、家族の生活リズムが乱れている——こうした変化は犬にとって大きなストレスです。とくに飼い主さんと離れることへの不安が強い子は、夜にひとりになると落ち着けず鳴いたり動き回ったりします。飼い主のストレスが犬に伝染するという研究報告もあり、家の中の雰囲気そのものが影響することもあります。

3. 空腹・トイレの不快感

夕食が早すぎてお腹が空いている、あるいは寝床の近くのトイレが汚れていて落ち着けない、といった生理的な不快感も原因になります。とくにフードの量や質が体に合っていないと、消化リズムが乱れて夜間の空腹につながることもあります。

4. 寝床の環境が快適でない

明るすぎる、暑い・寒い、物音がする、寝床が家族から離れすぎて不安——犬にとって寝床は「安心して身を委ねられる場所」であることが大切です。室温や明るさ、置き場所が合っていないと、なかなか寝つけません。

5. 加齢による変化(シニア犬)

高齢の犬では、体内時計の乱れや認知機能の低下(いわゆる認知症)によって昼夜が逆転し、夜間に起きて歩き回ったり鳴いたりすることがあります。これは若い犬の「元気が余っている」状態とは対応がまったく異なるため、シニア犬の夜の変化には特に注意が必要です。詳しくは関連記事でも解説しています。

▶ 関連記事: 老犬の夜鳴きの原因と対策|昼夜逆転・認知症のサインとケア

【年齢別】犬を夜に落ち着かせる方法

原因が見えてきたら、次は具体的な対策です。年齢によって効果的なアプローチが変わるので、愛犬のステージに合わせて取り入れてみてください。

子犬(〜1歳ごろ)の場合

子犬が夜に鳴くのは、新しい環境への不安と、まだ生活リズムが定まっていないことが主な理由です。

  • 寝床を飼い主の気配が感じられる場所に:最初のうちは寝室のそばにケージを置くと安心しやすくなります。
  • 日中はしっかり遊ぶ:短い遊びを複数回に分けて、体力と好奇心を満たしてあげましょう。
  • 寝る前は静かに過ごす:就寝直前に激しく遊んでテンションを上げると、かえって寝つけなくなります。
  • 鳴いてもすぐ反応しすぎない:鳴くたびに構うと「鳴けば来てくれる」と学習してしまうことも。安全を確認したうえで、少しずつ「ひとりで眠る」練習を進めます。

知育トイでエネルギーと頭を使わせるのも効果的です。おやつを詰めて時間をかけて遊べる犬用の知育トイは、留守番中や夜の入眠前の「ひとり遊び」にも役立ちます。

成犬(1〜7歳ごろ)の場合

成犬で夜に落ち着かない場合、まず疑いたいのは運動不足です。

  • 夕方〜夜に活動量を足す:朝の散歩だけでなく、夕方に軽い散歩や室内での引っ張りっこ、知育遊びを加えて、適度に疲れさせましょう。
  • 朝は日光を浴びる:朝日を浴びることで体内リズムが整い、夜に眠りやすくなります。
  • 毎晩同じ順序で過ごす:散歩→食事→軽い休憩→就寝、というように流れを決めると、犬が「そろそろ寝る時間だ」と予測できるようになります。
  • 分離不安が疑われるなら段階的トレーニング:日中に短時間だけ別室へ行く、扉を閉めて数分待つ、を繰り返し、「離れても必ず戻ってくる」ことを少しずつ教えます。

留守番中の不安が夜に響いているケースも少なくありません。分離不安そのものへの向き合い方は、こちらの記事が参考になります。

▶ 関連記事: 犬の留守番中の分離不安を和らげる方法|鳴き声・破壊行動のケア

シニア犬(7歳ごろ〜)の場合

シニア犬の夜間の落ち着きのなさは、運動で解決しようとするのは禁物です。関節や心臓に負担をかけてしまう恐れがあるためです。

  • 足元を安全に:滑りにくいマットを敷き、暗がりでもぶつからない導線を作ります。
  • 日中の刺激を適度に保つ:日向ぼっこや短い散歩で昼夜のメリハリをつけます。
  • 早めに獣医師へ相談:昼夜逆転や夜鳴きが続く場合、認知機能の低下や痛み、内臓の不調が背景にあることも。自己判断せず、まずは受診しましょう。

夜ぐっすり眠れる「寝床づくり」のポイント

年齢を問わず効果があるのが、寝床の環境改善です。人間と同じで、犬も快適な寝室では眠りやすくなります。

  • 明るさ:部屋は適度に暗くする。豆電球程度の淡い光なら安心する子もいます。
  • 温度・湿度:室温はおよそ21〜25℃、湿度は50〜60%が目安。夏や冬はエアコンで調整を。
  • 静けさ:生活音が気になる場合は、扇風機や空気清浄機の小さな運転音(ホワイトノイズ)が気配を和らげることもあります。
  • 落ち着ける囲まれ感:犬は本来、狭くて囲まれた場所を巣穴のように感じて安心します。囲いのある犬用ベッドや、屋根付きのハウスが好みの子も多いです。

犬がどんな姿勢で寝ているかにも、そのときの安心度が表れます。寝相から愛犬の気持ちを読み解くヒントは、こちらの記事にまとめています。

▶ 関連記事: 犬の寝相でわかる気持ち|安心・警戒のサインを姿勢から読み解く

留守中や夜間の様子が気になる場合は、ペット見守りカメラを使えば、飼い主さんがいないときに何がきっかけで落ち着かなくなるのかを客観的に把握でき、対策のヒントになります。

食事のリズムを整えることも「夜の安心」につながる

意外と見落とされがちなのが、食事の内容とタイミングです。夕食が早すぎて夜中に空腹になると、それが原因でソワソワすることがあります。夕食の時間を少し後ろにずらす、あるいは就寝前に少量の軽食を足すなど、犬の消化リズムに合わせた調整が役立つことがあります。

また、消化しやすく体に合ったフードを選ぶことも、夜間の胃腸の不快感を減らすうえで大切です。フードを見直すなら、消化性に配慮されたヒューマングレードのドッグフードも選択肢のひとつ。たとえばモグワンのような高タンパク・グレインフリーのフードは、食いつきや消化を重視する飼い主さんに選ばれています。フードを切り替える際は一度に替えず、1〜2週間かけて少しずつ混ぜていくのが安心です。

食が細い、逆に食べすぎる、といった悩みがある場合は、犬用の早食い防止・知育系フードボウルを使って、食事そのものを「時間をかけた満足感のある活動」に変えるのもおすすめです。

こんなときは早めに動物病院へ

夜の落ち着きのなさの多くは生活の工夫で改善しますが、なかには体調不良のサインが隠れていることもあります。次のような場合は、自己判断せず獣医師に相談してください。

  • これまで普通に眠れていた犬が、急に夜間ソワソワ・ウロウロするようになった
  • 落ち着きのなさに加え、食欲・排泄・呼吸などにも変化がある
  • 息が荒い、震えている、痛そうにしている
  • シニア犬で昼夜逆転や夜鳴きが続いている
  • ぐるぐる同じ方向に回り続ける、壁にぶつかるなどの異常な行動が見られる

これらは、痛みや内臓の不調、神経系のトラブル、認知機能の低下など、ケアや治療が必要な状態が背景にある可能性があります。夜間で心配なときは、かかりつけ医の夜間対応や、地域の夜間動物病院の利用も検討しましょう。

まとめ|「日中の過ごし方」と「安心できる寝床」がカギ

犬が夜に寝ない・ウロウロする悩みは、次の3点を意識することで多くが改善に向かいます。

  1. 日中にしっかり運動と刺激を:とくに成犬・若い犬は、余ったエネルギーを昼のうちに使い切る
  2. 寝る前は静かに、寝床は安心できる環境に:明るさ・温度・囲まれ感を整える
  3. 年齢に合った対応を:子犬は環境慣れ、成犬は運動、シニアは安全確保と早めの受診

そして何より、「急な変化」や「体調のサインを伴う落ち着きのなさ」は見逃さないこと。愛犬が夜ぐっすり眠れるようになれば、飼い主さんの睡眠も守られます。今日からできる工夫を、ひとつずつ試してみてください。

気になる症状が続いたり、いつもと明らかに様子が違うと感じたときは、早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。


出典・参考

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