2026年『人気犬種・猫種ランキング』発表|人気だからこそ知っておきたい、飼う前・飼った後の“隠れた注意点”
2026年版の人気飼育犬種・猫種ランキングが発表され、マルプーやビションフリーゼ、サイベリアンなどがSNSでも話題です。人気だからこそ見落としがちな『飼う前に知っておきたい体質やお手入れの注意点』を、公開情報をもとに飼い主目線でやさしく整理しました。

「今年もふわふわの子が上位だね」——2026年に入って、ペット保険会社や各種メディアから相次いで発表された人気飼育犬種・猫種ランキングが、SNSでも大きな話題になっています。InstagramやTikTokをのぞけば、まるで動くぬいぐるみのようなモフモフ系の犬や、おっとりした大型長毛の猫の動画が次々と流れてきて、「うちもこんな子をお迎えしたい」と感じた方も多いのではないでしょうか。
ただ、人気ランキングの上位に入る犬種・猫種には、「かわいさ」の裏に、飼う前に知っておきたい体質やお手入れの特徴があります。この記事では、2026年の最新ランキングの傾向を整理しつつ、人気だからこそ見落とされがちな“隠れた注意点”を、公開されている情報をもとに飼い主目線でやさしくまとめました。これからお迎えを考えている方はもちろん、すでに一緒に暮らしている方にとっても、日々のケアを見直すきっかけになれば幸いです。
まず結論:ランキングは「人気の証」であって「飼いやすさの順位」ではない
長めの記事になるので、先に大事な要点をまとめておきます。
- 2026年のランキングでも、犬は小型のモフモフ系、猫は大型長毛種やおっとり系が人気の中心。
- 人気の犬種・猫種には、関節・被毛・暑さに関して共通して気をつけたいポイントがある。
- ランキング上位=「初心者でもラクに飼える」という意味ではない。むしろお手入れに手間がかかる子も多い。
- お迎え前に「毎日のブラッシング」「室温管理」「動物病院の費用」まで含めて生活をイメージしておくことが、その子の幸せにつながる。
ランキングは、あくまで「多くの人に選ばれている」という人気の指標です。飼いやすさや相性は、住環境や家族構成、かけられる時間によって変わります。ここを踏まえたうえで、具体的に見ていきましょう。
2026年の人気ランキング、どんな傾向?
2026年版として発表された人気飼育犬種・猫種ランキングでは、トップ5は前年から大きな変動がなく、安定した人気が続いています。犬種では「シー・ズー」がトップ10入りし、「マルチーズ」も順位を上げるなど、小型で表情ゆたかな犬が引き続き支持されています。年代別に見ると、20〜30代では「ポメラニアン」が上位に、30代以降では「柴犬」がトップ5に入るなど、世代による好みの違いも見られました。
猫種では、6〜8位あたりで「アメリカン・ショートヘア」「サイベリアン」「ブリティッシュ・ショートヘア」の順位に変動があり、年代別では20〜30代で「ラグドール」、40〜60代で「マンチカン」が上位という結果に。SNSのトレンドとしては、抜け毛が比較的少なくトリミングでスタイルを楽しめるマルプー(マルチーズ×トイプードルのミックス)やビションフリーゼ、そして大型でおっとりしたサイベリアンやラガマフィンが“ど真ん中”とされています。
いずれも共通するのは、「もふもふ」「ふわふわ」「表情がゆたか」という見た目の魅力。だからこそ動画映えし、人気が加速しているわけですが、その毛量や体格の裏に、次に紹介する注意点が隠れています。
人気犬種で気をつけたい3つのポイント
1. 小型犬に多い「膝(ひざ)」への負担
マルプーやトイプードル、ビションフリーゼといった小型犬は、**膝のお皿(膝蓋骨)がずれやすい「膝蓋骨脱臼(通称パテラ)」**に注意が必要とされる犬種です。滑りやすいフローリングを日常的に走り回ったり、ソファなど高い場所から飛び降りたりを繰り返すと、関節に負担がかかりやすくなると言われています。
お迎え前・お迎え後にできる工夫としては、次のようなものがあります。
- 床に滑り止めマットやジョイントマットを敷いて、足が滑らないようにする
- ソファやベッドへの上り下りにはペット用スロープ・ステップを用意する
- 足裏の毛が伸びて滑りやすくならないよう、定期的にカットする
これらはあくまで負担を減らすための生活面の工夫であり、病気を確実に防ぐものではありません。歩き方に違和感がある、後ろ足を時々あげる、といった様子が見られたら、早めに獣医師に相談してください。
2. ダブルコートの犬は「暑さ」がとても苦手
ビションフリーゼのように被毛が密生したダブルコートの犬種は、暑さが非常に苦手とされています。日本の蒸し暑い夏は、こうした犬たちにとってかなり過酷な環境です。特に2026年は猛暑が続いており、室温・湿度の管理は健康を守るうえで欠かせません。
- 夏場はエアコンで室温を管理し、留守番中も切らない
- 散歩は地面の熱が下がった早朝や夜など、涼しい時間帯を選ぶ
- ひんやりグッズを上手に取り入れる
暑さ対策グッズについては、こちらの記事で冷感マットや保冷グッズの選び方をまとめています。あわせてペット用の冷感マットやひんやりベッドもチェックしてみてください。
▶ 関連記事: 2026年版・ペットの夏の暑さ対策グッズの選び方
3. 毛量が多い犬は「毎日のケア」が前提
もふもふ系の犬種は、毛玉やもつれができやすく、放っておくと皮膚のトラブルにつながりやすい傾向があります。特にマルプーなどは、蒸し暑い季節に皮膚の湿疹(いわゆるホットスポット)に悩む子も少なくないと言われます。
「トリミングサロンに任せればいい」と思われがちですが、サロンは通常1か月に1回ほど。日々のブラッシングは飼い主の役目になります。毛の通気性を保ち、清潔な状態を維持することが、皮膚の健やかさを支えるケアにつながる可能性があります。
- 毎日のブラッシング用にスリッカーブラシ・コームを用意する
- 顔まわりや足裏のカット用にペット用バリカンがあると便利
食事面でも、皮膚や被毛の健康を意識したフード選びが役立ちます。良質なたんぱく質を中心にしたドッグフード「モグワン」のようなグレインフリー系のフードは、被毛ケアを気にする飼い主さんに選ばれています。フードの選び方の基本はドッグフードランキングの記事もご参照ください。
▶ 関連記事: 2026年版・失敗しないドッグフードの選び方とおすすめ
人気猫種で気をつけたい3つのポイント
1. 大型長毛種は「お手入れの手間」が大きい
サイベリアンやラガマフィン、ラグドールといった大型・長毛の猫種は、性格がおっとりしていて賢く、比較的飼いやすいとされる一方で、トリプルコート(三層の被毛)などお手入れの負担が大きいのが特徴です。
抜け毛や毛玉を防ぐため、こまめなブラッシングが欠かせません。長毛猫の場合、毛づくろいで飲み込む毛の量も多くなりがちで、毛球(ヘアボール)のケアも意識したいところです。
- 長毛猫用のブラシ・ファーミネーターを用意する
- 毛球ケアを意識したフードやサプリを取り入れる
2. 大型・運動好きの猫には「上下運動」の場所を
サイベリアンは遊ぶのが大好きで、1日に最低でも5〜10分以上は集中して遊んであげたい猫種とされています。猫は本来、高いところに上る習性があり、室内という限られた空間でも、立体的に動ける環境を用意してあげることが大切です。
体格の大きい猫には、安定感のある大型のキャットタワーが向いています。選び方のポイントはキャットタワーの選び方ガイドで詳しく解説しています。まずは大型・頑丈タイプのキャットタワーから探してみるとよいでしょう。
▶ 関連記事: 失敗しないキャットタワーの選び方ガイド
3. 体格が大きい分、食事量も相応に
大型猫は成猫になると体重が5kg以上になることもあり、その分、必要な食事量やフードのコストも小柄な猫より大きくなります。良質なフードを毎日与え続けることを前提に、家計への影響もイメージしておくと安心です。
猫の体づくりを支えるフードとしては、動物性たんぱく質を中心にしたキャットフード「モグニャン」などが人気です。年齢や体質に合わせたフード選びを心がけましょう。食事の量や種類に迷ったら、かかりつけの獣医師に相談すると安心です。
人気の犬種・猫種をお迎えする前のチェックリスト
最後に、人気ランキング上位の子をお迎えする前に確認しておきたいポイントを整理します。
- 毎日のケアに時間を割けるか — もふもふ系はブラッシングが前提。数分でも毎日続けられるか。
- 室温管理ができるか — 暑さに弱い犬種・猫種は、夏のエアコン管理がほぼ必須。
- 滑らない床にできるか — 小型犬の関節を守るには床の環境づくりが大切。
- 医療費に備えられるか — 犬種・猫種によってかかりやすい体質があり、通院が必要になることも。
特に4つ目の医療費は見落とされがちです。関節や皮膚などのケアで動物病院にかかる機会を考えると、早めにペット保険を検討しておくのもひとつの選択肢です。保険は加入時の年齢や既往歴によって条件が変わるため、若く健康なうちに比較しておくと選択肢が広がります。
▶ 関連記事: 失敗しないペット保険の選び方
まとめ:ランキングは「出会いのきっかけ」、大切なのはその後の暮らし
2026年の人気犬種・猫種ランキングは、モフモフ系の犬とおっとり系の大型長毛猫が引き続き人気という結果でした。SNSでの話題性も追い風になっていますが、人気ランキングは**「飼いやすさの順位」ではなく「多くの人に愛されている証」**です。
上位に入る子ほど、関節・被毛・暑さといった面で、飼い主のちょっとした気配りが求められることも少なくありません。だからこそ、お迎え前に「毎日のケア」「室温管理」「医療費への備え」まで含めて生活をイメージしておくことが、その子と長く幸せに暮らすための第一歩になります。
見た目のかわいさに惹かれるのは自然なこと。そのうえで、その子の体質や個性を理解し、日々のケアを楽しめる準備を整えておきましょう。気になる症状や体調の変化があれば、自己判断せず、早めにかかりつけの獣医師に相談してくださいね。
出典
- 第一アイペット損害保険株式会社「2026年版 人気飼育犬種・猫種・小動物ランキング」(PR TIMES / 公式サイト)
- いぬのきもち・ねこのきもち WEB MAGAZINE(犬種・猫種図鑑)
- みんなのブリーダー / みんなの子猫ブリーダー マガジン
- 各犬種・猫種の飼い方に関する公開情報(ペッツファースト、ペピイほか)
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の犬種・猫種の健康を保証・断定するものではありません。体調や行動で気になる点がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。


