犬の耳が梅雨に臭う・かゆがる5つの原因と毎日できる耳ケア習慣
梅雨に入り愛犬が耳を頻繁にかいたり、独特の臭いがしてきたら要注意。垂れ耳・湿度・シャンプー後の水残りなど5つの原因と、毎日3分でできる耳チェック、無理のないクリーニング、食事面からのサポートまで実践的にまとめました。

「最近、愛犬がよく耳をかいている」「顔を近づけたとき、なんとなく独特の臭いがした気がする」——梅雨に入る6月、こんなサインに気づく飼い主さんが急に増えてきます。
実際、ペット保険会社が行ったアンケートでは、梅雨時に愛犬の体調面で気になることとして「皮膚の症状(21.1%)」と「耳の症状(19.9%)」が上位に並びました。耳トラブルは梅雨〜夏にかけて動物病院の受診理由でも常に上位に入る、季節性のある悩みです。
ただ、毎週のように動物病院に通うのも現実的ではありません。日々の小さなケアで耳トラブルを起こしにくい状態を作り、いざというときに早く気づける目を養うことが、飼い主にできる最大のサポートです。
この記事では、梅雨に耳トラブルが起きやすい5つの原因と、おうちで今日から始められる耳ケアの手順、食事面からのサポート、そして「これは病院」と判断する具体的なサインまでを順に整理してお伝えします。
結論:梅雨の耳ケアは「掃除する」より「乾いた清潔な状態を保つ」
最初に結論をお伝えします。梅雨の犬の耳ケアでもっとも大切なのは、ゴシゴシ掃除することではなく、耳の中をいつも乾いた清潔な状態に近づけておくことです。
具体的には次の3つを意識します。
- 湿度を下げる:耳の中の湿度は、室内の湿度と被毛の濡れ具合に大きく左右されます。湿度コントロールが第一歩
- 過剰な掃除を避ける:耳の中にはもともと自浄作用があります。週1〜2回の軽いお手入れで十分な犬種が多く、毎日綿棒で奥までこすると逆効果になりかねません
- 濡れたら必ず乾かす:散歩・シャンプー・水遊びの後、耳の中の水分を放置しない。タオルドライ+自然乾燥で十分です
この3点を押さえるだけで、外耳のトラブル発生率はぐっと下がる可能性があります。
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梅雨に犬の耳トラブルが急増する5つの原因
なぜ梅雨の時期に耳のかゆみ・臭い・赤みが集中するのでしょうか。代表的な原因を5つ整理しておきます。原因を知ることで、ご家庭でできる対策の優先順位がはっきりします。
原因1:高温多湿による雑菌・酵母の活発化
梅雨の湿度は70〜90%に達することも珍しくありません。犬の外耳道は構造的に湿気がこもりやすい場所で、湿度が上がると皮膚の常在菌(細菌・マラセチアという酵母など)が増えやすくなります。
健康な耳にも常在菌は一定数います。それ自体は悪いものではありませんが、湿度・耳垢・温度などの条件が揃うと急に数が増え、独特の甘酸っぱい臭いや、ベタついた茶色〜黒色の耳垢として現れることがあります。
原因2:垂れ耳・耳毛の多い犬種は通気性が落ちる
ゴールデン・レトリバー、コッカー・スパニエル、トイ・プードル、シー・ズー、ダックスフンド、フレンチ・ブルドッグなど、垂れ耳または耳毛が多い犬種は、外耳道の通気性がもともと低い傾向にあります。
立ち耳の犬と比べて耳の中に空気が通りにくく、湿度がこもりやすい構造のため、梅雨は特に注意が必要です。耳の入り口の毛が密集している子は、定期的にトリミングで処理してもらうと通気がぐっと改善します。
原因3:シャンプー後・散歩後の水残り
意外と見落とされがちですが、シャンプー後や雨上がりの散歩後に、耳の中の水分をしっかり拭いていないことが原因のケースは多いものです。
特にトリミングサロン直後やセルフシャンプーの当日、耳の中に少量でも水が残っているとそれが乾くまでの数時間が雑菌にとっては絶好の環境になります。タオルでやさしく押さえるように水分を吸い取るだけでも、状況は大きく変わります。
原因4:アレルギー体質や食事との関連
外耳炎の背景に、食物アレルギーやアトピー素因が隠れているケースは少なくありません。耳は皮膚の一部であり、皮膚全体のコンディションが低下すると耳にも症状が出やすくなります。
特定の食材(牛肉・鶏肉・小麦・とうもろこしなど)に反応する子の場合、フードを切り替えてから「気づいたら耳をかかなくなっていた」というケースも報告されています。アレルギーが疑われる場合は、獣医師に相談しながらフード見直しを進めるのが安全です。
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原因5:耳の構造的な特徴・年齢変化
シニア期に入ると皮膚のターンオーバーが遅くなり、耳垢がたまりやすくなる傾向があります。また、子犬の頃から繰り返し外耳炎をやっていると、耳の中の皮膚が厚くなって通気がさらに悪くなる「慢性化」が起きていることもあります。
「うちの子は毎年梅雨に必ず耳が…」というパターンに心当たりがある場合は、根本的な体質や構造の問題が背景にある可能性が高いので、早めに獣医師と相談しながら年間スケジュールを組むのがおすすめです。
毎日3分でできる「耳チェック&ケア」5ステップ
ここからは、家でできる具体的な耳ケアの手順をお伝えします。難しい技術は不要で、毎日3分のチェック+週1〜2回の軽いクリーニングで十分です。
ステップ1:においチェック
朝のスキンシップのときに、愛犬の耳の入り口にそっと顔を近づけて、においを確認します。健康な犬の耳は、ほぼ無臭〜うっすら獣臭がする程度。
- 甘酸っぱい・パン酵母のような臭い → マラセチア増加の可能性
- 生臭い・腐ったような臭い → 細菌感染の可能性
- 何も感じない → 正常
毎日のにおいチェックを習慣化すると、ちょっとした変化に最初に気づけるようになります。
ステップ2:見た目チェック
耳の内側をめくって(垂れ耳の犬は耳を持ち上げて)、次のポイントを観察します。
- 内側の皮膚の色(健康ならピンク色)
- 耳垢の色と量(茶色いベタついた汚れが大量にあれば要注意)
- 赤み・腫れ・湿疹がないか
- 引っかき傷や脱毛がないか
スマホで毎週1回写真を残しておくと、変化に客観的に気づきやすくなります。
ステップ3:見える範囲だけクリーニング
クリーニングは、綿棒で耳の奥を掃除しないのが鉄則です。家庭で触ってよいのは、目で見える範囲だけ。それより奥は自浄作用と獣医師に任せます。
手順は次のとおりです。
- 犬用イヤークリーナー(ローション)をコットンに含ませる
- 耳の入り口の見えるヒダを、外側に向かってやさしく拭き取る
- 反対側の耳も同じ要領で
- 仕上げに乾いたコットンで水分を吸い取る
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頻度は週1〜2回が目安。汚れていないのに毎日掃除すると、自浄作用に必要な耳垢まで除去してしまい、かえって雑菌が増えやすくなることがあります。
ステップ4:濡れたら必ず乾かす
シャンプー後、雨の散歩後、夏のプール遊びや水遊びの後は、耳の中の水分を必ず拭き取ります。タオルでやさしく押さえるだけでOK。綿棒で奥まで突っ込むのは禁物です。
トリミングサロンで耳まわりまでシャンプーしてもらった日は、帰宅後に再度乾いたコットンで耳の入り口を軽く拭く一手間が、その日の夜の状態を大きく変えます。
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ステップ5:室内の湿度コントロール
意外と見落とされやすいのが、家全体の湿度管理です。耳の中の湿度は外気の影響を受けるため、部屋の湿度が高いと耳もこもりやすくなります。
梅雨時の理想的な室内湿度は50〜60%。除湿機やエアコンの除湿モード、サーキュレーターを上手に使って湿度をコントロールすると、犬の耳だけでなく皮膚全体のコンディションが安定します。
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食事面からのサポート:皮膚と耳を内側から整える
外耳のコンディションは、皮膚バリア機能と密接に関わっています。皮膚バリアを整えることは、結果的に耳の健康ケアにつながる可能性があるため、フードや栄養面の見直しも検討する価値があります。
良質なタンパク質と必須脂肪酸を意識する
皮膚の主成分はタンパク質で、被毛や皮脂バランスは必須脂肪酸(オメガ3・6)の影響を受けます。動物性タンパク質が主原料で、サーモンオイルやアマニ油などのオメガ3を含むフードは、皮膚と被毛のコンディションを整えるサポートとして選ばれる傾向があります。
たとえばモグワンドッグフードはチキンとサーモンを主原料に、サーモンオイル由来のオメガ3脂肪酸を配合した設計で、皮膚や被毛のケアを意識する飼い主さんに支持されています。
グレインフリーやアレルゲンを絞ったフードを試す選択肢
アレルギー素因がありそうな犬の場合、グレインフリー(穀物不使用)や、タンパク源を1〜2種類に絞ったフードに切り替えることで、皮膚と耳のコンディションが安定するケースが報告されています。
カナガンドッグフードはグレインフリーで動物性タンパク質を50%以上配合した設計のため、穀物アレルギーが気になる子の食事見直しの選択肢として検討する価値があります。
ただし、アレルギーが疑われる場合は自己判断で切り替えるよりも、獣医師に相談しながら除去食試験を進めるのが確実です。フード切り替えは最低でも2〜4週間継続して観察するのがセオリーです。
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サプリメントの活用
オメガ3脂肪酸のサプリメントや、皮膚バリアをサポートする目的のサプリメントを併用する飼い主さんも増えています。ただし、サプリメントは医薬品ではないため、即効性を期待するというより、長期的な栄養バランスの一環として位置づけるのが現実的です。
こんなときは早めに動物病院へ:受診の目安
家庭でのケアはあくまで「健康な状態を保つため」のものです。次のようなサインが出ているときは、おうちで様子を見るのではなく、できるだけ早く動物病院を受診してください。
| サイン | 受診の優先度 |
|---|---|
| 耳から血や膿が出ている | 高(できれば当日〜翌日) |
| 触ろうとすると痛がって鳴く・噛もうとする | 高 |
| 耳をしきりに振る・首をかしげたまま戻らない | 高 |
| 強い腫れ・耳介が熱を持っている | 高 |
| 黒〜茶色のベタついた耳垢が大量にある | 中(数日以内に) |
| 甘酸っぱい・腐敗臭がする | 中 |
| 耳を頻繁にかきむしっている | 中 |
| 引っかき傷・かさぶた・脱毛がある | 中 |
特に首を振り続けたり、頭を傾けたまま戻らない場合は、耳の奥(中耳・内耳)まで炎症が広がっている可能性があり、自己判断は避けたほうが無難です。早めに受診することで、慢性化を防ぎ、結果的に通院回数が減るケースは多くあります。
なお、人間用の綿棒・人間用の消毒液・市販の人間用イヤークリーナーは、犬の耳には使用しないでください。pHや成分が犬の皮膚に合わず、逆に状態を悪化させることがあります。
梅雨を乗り切るための1週間スケジュール例
最後に、梅雨の耳ケア習慣を1週間スケジュールに落とし込んでおきます。続けやすいリズムにしてみてください。
| 曜日 | やること |
|---|---|
| 月曜 | 朝のにおいチェック+見た目チェック |
| 火曜 | においチェック+耳の入り口を軽くクリーニング |
| 水曜 | においチェックのみ |
| 木曜 | においチェック+写真記録 |
| 金曜 | においチェック+耳の入り口を軽くクリーニング |
| 土曜 | シャンプーの日:耳の水分を必ず乾燥 |
| 日曜 | 1週間の振り返り。気になる変化があればメモ |
「毎日5分」ではなく「毎日3分でも続ける」のがコツです。完璧を目指すと続かないので、無理のないリズムから始めて、徐々に習慣化していきましょう。
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まとめ:梅雨の耳ケアは「予防」と「早めの気づき」が9割
梅雨の犬の耳トラブルは、湿度・通気性・水残り・体質・年齢などの複合要因で起こります。逆に言えば、家庭でコントロールできる要素が多いということでもあります。
- 室内湿度を50〜60%にコントロール
- シャンプー・散歩後に耳の水分を必ず乾かす
- 週1〜2回、耳の入り口だけを軽くクリーニング
- 毎日のにおい・見た目チェックでサインを早期発見
- 食事面からのサポートも視野に入れる
- 異常を感じたら自己判断せず動物病院へ
愛犬は耳の違和感を言葉では伝えられません。だからこそ、飼い主さんの「毎日3分の観察」がいちばんの予防薬になります。
梅雨が明けた頃に「今年は耳の症状で病院に行かずに済んだね」と思える夏を、愛犬と一緒に迎えられますように。
気になる症状や、いつもと違う様子が続くときは、早めにかかりつけの獣医師にご相談ください。
出典・参考情報:


